SSブログ

「線維筋痛症では?」までの紆余曲折(2) [線維筋痛症]

(1)の続き。

■婦人科に言った日の当日の日記

女性ホルモンの血液検査の結果を聞きに行ってきた。

女性ホルモンが足りていないなら更年期障害。で、女性ホルモンの充填治療、若干リスク有り、をすることになる。と、前回言われていた。

主治医だった婦人科の外科医は、先週は、ほぼ女性ホルモンが閉経で枯渇、と、思っていたようだったけど……。


先生は、「血液検査の結果、女性ホルモンは不足していない、というよりも、通常の人より多いくらい」、という言葉を口にした。


女性ホルモンが減ると、必死で、女性ホルモンを分泌させようとして、なにかの値が急激に上がるそうなのだけど、それも全く数値が上がっていない。だから、その面からも、症状の原因は、女性ホルモンの不足ではない。

ということだった。



これで、内科、膠原病内科、整形外科、婦人科、すべての科で、何の異常も無い、私の身体は、全くの健康体である、はず、という結論になってしまった。




まぁ、内科医は、最初の段階で、女性ホルモン不足か、心療内科の領域、という話をしていたから、可能性的にはあるかも、とは思っていたけど。

リウマチでないのは有難かったけど。
それと、ほんと、生活習慣病の欠片もない、問題のない血液検査結果。
腎臓も肝臓も健康なのはありがたいよ。
女性ホルモンも大丈夫で、更年期障害ではありえない。
輸血と手術の効果で、医師が「異常すぎだった」と言うほどの私の貧血は完治。

全くの健康体……。なのに、何でこんなに痛くて、なんでこんなに怠いの?



「後は、心療内科ですか?」と、女性ホルモンが十分、という言葉の後で、口ごもってしまっていた先生に聞いたら、「まぁ、たぶん鬱でしょうね、何か、鬱の症状はないですか?」と、軽くおっしゃった。…けど、「いや、ないですよ」、と、つい口にする私。

鬱っぽい症状の自覚症状は無い、パニック障害や、社交不安障害っぽい症状は無きにしも非ず、という感じだけど。
でも、それ、欝じゃないし。
欝の症状はない、かな? で、間違いじゃないよね、と思うので、不思議そうに、「鬱ってことは無いと思うんですけどねぇ」。


「でも、心療内科、行くしかないんですよねぇ」
と、呟くと、
「あ、俺が手紙書きますよ」、と、「通いやすい心療内科のある病院、ありますか?」
まぁ、念のため色々調べてたので、無難そうなところのクリニックへの手紙を書いてもらうことにした。


「まあ、鬱は心の風邪みたいなものだから」、とか、良く聞く言葉を軽くいいながら、じゃあ、外で待ってて、という話で、この病院での、すべては完了。



後で調べたら、仮面うつ病、というのが、全くもって、私の状態にそっくりな症状で、なんというか、とても典型的な仮面うつ、心療内科の専門医じゃなく婦人科でもわかる症状なわけね、と、ちょっと納得した。
仮面うつは、身体的な症状しか訴えないのだそうだ。

でも、じゃあ、いつから?

とはいえ、まだ、心療内科で診てもらったわけじゃないからなぁ。
でも、心療内科以外の、ほとんど全ての科で、異常がなかったんだから、どうせ、うつ病の決めては検査では出ないわけだし、うつ病確定かな。


うつ病の治療がうまくいけば、もう、数十年近く悩んでいる症状から、脱却できるんだろうか?

(ここまで、当日の記録)


何か、その時は、仮面うつだったのか、と、無理矢理納得しようとしている感じだった。
実際、何の異常も出なかったし、長く続く痛みと倦怠感やらのせいで、気持ちが落ち込み気味だったのは確かだし、億劫で何もできない感じだったし。

でも、紹介状を書いて貰ったものの、心療内科に行くのは抵抗感があったみたいで。
そうじゃなくても怠くて、簡単なはずのことが、どうしても出来なかったりしてたし。
あっと言う間に数週間が過ぎ、しかし症状は悪くなる一方だったので、このままでは拙いと、何とか予約の電話を掛け、紹介状もらってから、1ヶ月後にようやく心療内科へと行くことに。


■心療内科

予約時間よりも10分ほど早めに来てくださいね。当日は、2時間くらいかかりますが大丈夫ですか? と、予約の時に丁寧な対応で言われていたので、あまり緊張せずに受付へ。

問診票に記入。
下調べしてたので、滞りなく、といった感じ。

その後、先生が見る前に聞き取り、ということで、臨床心理士さんと、もうひとりのカウンセラーさん?らしき人と私とで30分強くらいの時間、質疑応答。

手術の時のこととか、貧血だった時のこと、子宮筋腫と診断されたのはいつか等、それと生まれた場所、家族のこと、職歴、病歴、といった感じでざっと聞き取りがあり、自分の性格とか、今の症状とかも合わせて、ひととおりのことを話した。

その後、待合室で少し待ち、呼ばれて診察室へ。

穏やかな感じの先生は資料を見ながら、いくつか質問をしてきて、それに答える感じ。

しばらくして、「私、うつなんですか?」と聞いたら、「うつとは言えない」と、先生。
何気に、ビックリした。


もう、てっきり、仮面うつだということを受け入れようとしていたところだったから、私は、相当、驚いたような顔をしたのかも。


「線維筋痛症という、そういった症状によく効く薬がありますから」と、先生は言って、「それで様子を見ましょう」と静かに言葉を続けました。

「あ、線維筋痛症…って、検査とかでわかるんですか?」と、思わず聞いたら、先生はニコッと微笑して「検査ではわからないんですよ」と。


驚いたけれど、取り敢えず、この自分の身体の痛みやダルさは、線維筋痛症である可能性が高く、よく効く薬がある、ということに、安堵もしてた。



たぶん、私の線維筋痛症は、かなり早期発見だったのじゃないかな、と思う。

最近は、線維筋痛症の知名度も上がってきてることも幸いしてる気がする。
線維筋痛症は治療が遅れるほど症状が重くなって治りにくくなると効くし。
きっと、私の場合は、紆余曲折ってほどではなく、早くにたどり着けて、ラッキーだったのだろうなぁ。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。